【天野屋】
◆お神輿かついで甘酒飲んで◆
っq なまじ「酒」という字が入っているので誤解されやすいのですが、甘酒にアルコール分は含まれていません。甘酒は古来、「酒」ではなく、「甘味」を得るための飲み物だったのです。また、甘酒は温めて飲むのが一般的なので寒い時期のものと思われがちですが、本来は夏の飲み物。ビタミン群が豊富で吸収が早いため、夏バテや疲労回復に即効性のある栄養ドリンクとして愛されてきたのです。神田祭の神輿の担ぎ手が交替しては甘酒を飲んで、また飛び出していくというのも、この即効性によるところ大だからです。
今年は2年に1度の神田祭の本祭が行なわれる年。一昨年、天皇陛下ご即位10年を祝して日本橋水天宮より奉献された大神輿も加わって、今年の祭りは一層華やかなものになりそうです。
祭りは5月10日の鳳輦神輿遷座祭に始まり、15日の例大祭に終わりますが、クライマックスとなるのは13日の氏子神輿宮入り参拝の日。門前に店を構えます当店も、創業150周年を記念して平成6年に女性だけでかつぐ神輿を造り、以来、お仲間に入れていただいております。勇壮華麗な神田祭で、昔と変わらぬ江戸っ子の心意気を感じていただけたら、氏子の一人としてこんなに嬉しいことはございません。
甘酒
天野屋
●千代田区外神田2-18-15
(JR御茶ノ水駅から徒歩5分)
●03(3251)7911

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