「干支名勝對画 丑 小舟町 牛頭天王仮屋」 ,三代歌川豊国,文久元年(1861),株式会社にんべん蔵
鰹節の老舗「にんべん」は、錦絵を使ったカレンダーを毎年製作しています。2025年は、三代豊国の作品で、江戸橋に立つ歌舞伎役者が、八雲神社の「天王祭」に湧く小舟町を眺めている錦絵です。神輿を置く巨大な御仮屋や、祭りの幟(のぼり)も高々と描かれ、豪勢な江戸の祭りの様子が伝わってきます。
日本橋の魚河岸に隣接するこの一帯は、当時、全国から舟で運ばれてくる物資の一大集散地でした。堀沿いに、豪商の蔵が並び立っていますが、どうぞ一番左の蔵にご注目を。
「にんべん」の商標が描かれています。小舟町には鰹節問屋が数多くあり、「にんべん」も創業後、数年間、小舟町で商いをしていました。
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