【第六回目】
長命寺桜もち:江戸っ子が愛した墨堤名物、「長命寺桜もち」
毎年3月の第1水曜日から、西・東日本の「桜の開花予想」が始まります。まだまだ寒い日もあるけれど、天気予報で桜の話題が出るようになると、気持ちも晴れやかになってくるから不思議ですね。
さて、そこで、花の季節にぴったりのお菓子をご紹介しましょう。今回は迷うことなく「長命寺のさくら餅」がおすすめ。享保2年(1717)の創業、江戸から続く、隅田川河畔の大名物です!
……とは言っても、ご存知ないかたもいらっしゃるでしょうから、まずは場所の説明からいたしましょう。
お店は隅田川の左岸。浅草からだと歩いて30分ほどでしょうか。ぶらりぶらりと土手を上流に向かい、言問橋を過ぎ、桜橋を過ぎたら、もう間もなく。「桜もち」と描かれた黒い暖簾が、風に揺れて招いています。
店内に入ると、正面にはお土産用の販売カウンター。テーブル席と緋もうせんを敷いた床机席が設けられていますから、持ち帰り用を注文したあと、「さくら餅」とお茶で一服するのもおすすめです。のんびりした空気が流れていて、なんともいい気分!
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