【第十六回目】
大野屋總本店:究極のおしゃれ――「足袋」
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着物の裾から見える足袋の爪先がぼってりと太いのは“野暮”。江戸の“粋”な芸を、それこそ足元で支えていたのが、ここの足袋!というわけです。そして、何百枚という舞いの名手や名優たちの足の型紙こそが、この店の財産なんですね。
一足に何ヶ月もかけて作ってもらう特別あつらえ足袋は難しいとしても、私たちでももちろん大野屋の足袋を買うことはできますよ。同サイズでも、細(特に細め)、柳(細めの普通)、梅(少し甲高)、牡丹(特に甲高)の4種類があり、フィットする足袋とはまさにこのことか、と納得されるはず。白足袋がもちろん素敵ですが、伝統柄の色足袋もかわいらしいですよ。
そして、お土産にはミニチュアの足袋「福足袋」をぜひ、どうぞ。長さ10センチ程と小さいのに、細部まできちんと作られていて、コハゼも本物。でも、赤ちゃん用ではなくて、“ご利益もの”として人気なんです。 どんな“ご利益”があるか、ですって? 「おあしが入る」……おわかりですよね? これも江戸の洒落、野暮な説明はやめておきましょう。宝くじと一緒に置いておくとよく当たるとの評判です。ぜひぜひ、お試しを!! |
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