【村田眼鏡舗】
◆めがね嫌いのゲーテ◆
初めてめがねをかける時は誰でも抵抗があるものですが、とことんめがねを嫌っていたのがドイツの文豪ゲーテ(1749~1832)。学生時代に婚約者のいる女性に恋をして、小説『若きウェルテルの悩み』を発表。のちにワイマール公国の宰相をも務めた人物です。
彼のめがねは老眼鏡で、モノケルという持ち手が付いた単眼鏡と、手持ちのハサミ型めがねを使っていたようです。つまり、使ったあと、すばやく隠せるめがねを選んだわけです。
それにしても、よほどめがねをかけた自分の顔が気に入らなかったのでしょう。こんな言葉まで残しています。
「私はめがねを通して見るたびに、別の人間になっており、それは私には気に入らない。私は私が見たいもの以上のものを見ている。あまりにも鮮明に見える世界は私の精神にはそぐわない」
めがね屋としては、こういう難しいお客様こそ仕事のし甲斐があるとも言えるのでしょうが。さて、ゲーテ翁のお気に入るようなめがねが作れましたかどうですか……。ゲーテの最後の言葉は「もっと光を!」だったのですが。
彼のめがねは老眼鏡で、モノケルという持ち手が付いた単眼鏡と、手持ちのハサミ型めがねを使っていたようです。つまり、使ったあと、すばやく隠せるめがねを選んだわけです。
それにしても、よほどめがねをかけた自分の顔が気に入らなかったのでしょう。こんな言葉まで残しています。
「私はめがねを通して見るたびに、別の人間になっており、それは私には気に入らない。私は私が見たいもの以上のものを見ている。あまりにも鮮明に見える世界は私の精神にはそぐわない」
めがね屋としては、こういう難しいお客様こそ仕事のし甲斐があるとも言えるのでしょうが。さて、ゲーテ翁のお気に入るようなめがねが作れましたかどうですか……。ゲーテの最後の言葉は「もっと光を!」だったのですが。
メガネ
村田眼鏡舗
●中央区日本橋室町3-3-3
●03(3241)1913
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